「診察室」の件について
- 2012年6月5日
- 読了時間: 2分
…ふと気が付くと、私は長椅子に座っていた。
長椅子が3つ並んだ窮屈な部屋だ。
ここは病院の待合室のようだ。
まわりには数人、呼出しを待っている。
大学病院のような行き届いた清潔感はなく、
むしろ、町でひっそりと営業しているような、イスのシートが破れたら、
上からシールを貼り、使い続けるような、こじんまりとした病院だ。
後ろから、携帯電話で会話している女の声が聞こえる。
「ここのクリームは良く効くの!」
何の気なしにチラッと振り向くと、
ちらつく蛍光灯の光で見えたのは、
顔も、手も象の肌のように硬くなった皮膚の髪の長い女性。
しきりに携帯電話で、
「ここのクリームは良く効く」
と言いながら、
それだと思われるものを、
顔、手に擦り込むように塗っている。
ちょうど、電話が終わると、30センチ真四角の受付の窓から、
「◯◯さんどうぞ。」と
暗い声で呼ばれ、
左側ある、「
診察室」と書かれたドアを入っていった。
耳が慣れたのか、先の電話の声で聞こえなかったのか、
そのドアの向こうの音が聞こえてきた。
子どもの泣き声とともに、
「宮崎は、痛いけど、キレイ!
」
「ビリッ!」
と何かを勢いよく剥がすような音に合わせ、泣き声も大きくなる。
それが繰り返し聞こえる。
私は直感した。
どうやら、宮崎は地名、町名で、
全国各地でこの部分だけを入れ換えて、
同じ治療が行われているのではないかと。
何度目かの「キレイに!」の時、
ドサッと床に落ちる鈍い音。
さらに大きくなる、子どもの鳴き声。
その瞬間、診察室から飛び出して来る子ども。
その顔の眼は腫れ、
肌は同じく、象のような肌。

私の前に来て、急に泣き止み、
私の顔をきょとんとした表情で見つめている。
…で、ゾッとして目覚めたという話。
ほんの数日前の夢。
あー、怖っ。
🗃️ Archived Comments
じゅん : 読んだだけで鳥肌がたった…((((;゜Д゜)))
パール : コワすぎっ?映像で余計に怖さが増し増し?
しも : 途中から、きっと夢なんだろうなと思ったけど、怖すぎます‼
ひで : あぁ怖い~私、理由もなく、宮崎に行かなければ…と思っていた矢先に、晃市さんのblogから、「宮崎」という言葉が書かれていたので、さらにびっくり!晃市さん、小説家か映画監督にもなれそうね…ね!


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